どこで買っても同じじゃないのが自転車です。ロードバイクがサンワで組み終わるまで~

毎度おおきにサイクルセンターサンワです!

(*^-^*)

年末が到来しておりますが、いかがお過ごしでしょうか? 最近では、ご新規のお客さんから常連のお客さんとたくさんのご来店していただいています。

はじめてご来店されるお客さんで、自転車ってどこで買っても同じじゃないんですか? と聞かれることがございますが、実は違います……。

家電を買うならどこで買っても、同じ商品なら差(当たりはずれはあれど)はないのですが、自転車というものは結構お店の考え方ややり方で性能に結構バラツキが生じています。

サイクルセンターサンワではバラシ組というのを行っています。
どゆこと???

(。´・ω・)?

ちょっとだけ簡単にご紹介させていただくのが、今回のお話ですーー

本来自転車は箱から出すと、大体こういう形になって届きます。
メーカーさんによりけりではありますが、七部組といって大体、七割ぐらい出来上がった形になります。
お店によっては、ここからハンドルを起こして、変速ブレーキ調整、ホイールを取り付けてお終いというお店もあります。
実際にほとんどのお店はそういう風に販売されているのではないでしょうか??

サンワではこの七部で組まれた状態の自転車を一度分解します。

そして今回のリドレーはシートポストがさっそく入らなかったので、一度これもリーマーで入るようにしました。
そしてグリスアップ!!

まず、自転車は工業製品になります。工場で流れ作業のように組まれていきます。当然、その際に傷の発生がすることがありますので、傷がないかをじっくり確認していきます。
作業中に見つかることもあります。

プレッシャーアンカーがきっちりと奥まで刺さっていませんでした。これはいけませんね。
ハンドルを起こしただけだと発見できませんでした

(;・∀・)

ボルトは基本すべて外してグリスアップします。
もちろん、ヘッドパーツもです。ベアリングにグリスがほとんどついていませんでした。ヘッドは汗や雨でグリスが流れていき、将来的には錆びを発生させ、ベアリングをお釈迦にしてしまうでしょう。

ここには必ずグリスを入れておきたいですね

BBも一度ねじ切りなら抜きます。
時々あるのが、BBのねじ山が立っていなかったり、斜めに取り付けられていることがあります。そうなってくるとクランクを回した時にブレブレで回ったり、ひどい時だとBBを交換する際に抜けなくて大変なことになります。
グリスもそうです。細目のねじ山になってますので焼き付きの原因にもなってしまうので、しっかりとグリスアップしてあげる必要があると思います。

(`・ω・´)

ムニュっと

あふれたグリスもしっかりと拭きとります。

今回のバイクはかなりワイヤーとホースが長すぎるので切ってしまいましょうかーー

ただ、ギリギリに切りすぎてしまうと、どういったお客さんが乗られるのか分からないのである程度の融通が利く長さにします。
もちろん、このカットの工程は必要であれば行います。必要なければそのままです。

切ってしまうついでにワイヤーのグリスアップもしてしまいます。一度シフトワイヤーを引き抜き、ケーブルグリスを塗布、アウターの中にはラスペネを充填させます。

将来ステムを伸ばしたり、ハンドル幅を広げるのも大丈夫なぐらいまで切ってしまいました

(‘◇’)ゞ

ホイールはまずリムテープを剥がします。

スポーク穴を加工した際のバリが出ています。リムテープを傷つけ、将来的にパンクの原因になるかもしれないので、ここもバリはしっかりと取ってあげましょう。

ホイールのセンター出しを行います。
基本は極力ゼロにしてあげます。

振れもホイールの精度によってマチマチですが、とれる限界まで取ります。テンションを張ってなじませての繰り返しの作業になります。

足回りって大事ですよねーー。

ここからようやく、変速の調整、ハンドルの調整、サドルの調整といった標準的なことを行いましてーー

バリアスコートで磨きます

(`・ω・´)

フィニッシュテープはお渡しするときに巻くと致しましょうーー

完成!!

(*^▽^*)

バラシ組って結局何のためにするのかーーというと、まず不良を発見するために行っています。
バラさなければ見えないところに何かあるかもしれないです。
それと、スポーツバイク、クロスもロードもMTBもすべて一般車のいわゆるママチャリと使い方が違います。人によってはクロスバイクでなん十キロと走られる方もいらっしゃれば、ロードで毎週六甲を登られる方もいます。

その際、なにか隠れていた不具合が出る場合もあるかもしれません。

たとえば、リムテープがずれていて運よく今までパンクしたことがなかったのに、パンクしてしまったーー等。こういう小さな問題を可能な限りにゼロにしたい訳でゴザイマス。

(*^-^*)

そして、なによりより長くお乗りいただくための下準備になります。

バラシて組むのは、時間と労力がかなり掛かるので、ほとんどのお店さんも現状されていません。お店さんによってはバラシ組むのなら別料金というところもあるみたいです。
ほかにも価格15万を越えるとようやく、ワイヤーのグリスとホイールのフレ取りだけはするーーとか

色々なお考えはあるのでしょうが、サイクルセンターサンワではクロスでもロードでもなんでもバラせるところはバラシてからお渡しします。
そして、さらに組み立てた人間とは別の人間が最終チェックをします。トルクの管理や変速、ブレーキ等第三者の目でしっかりとチェックされます。

そして、点検もあります。車検がない自転車だからこそ点検は大事です。

三ヶ月目以降の点検では一度預かり、増し締め、ホイールの振れ取り等を行います。以後もすべてこの点検や調整は無料で行っております。
交換パーツが発生した場合は修理扱いになります

少しでも長く楽しく乗っていただけるかなと思っております。

クロスバイクの組立風景はこちら←クリック


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